虫歯治療

虫歯について

虫歯と歯牙喪失

歯牙喪失の主な原因は虫歯と歯周病であると言われており、喪失原因の約65%がこれらに起因します。年代別に見てみると、若年者の歯の喪失原因の中では虫歯による喪失の占める割合が高いのに対して、中高年の歯の喪失原因では歯周病の占める割合が高くなる傾向がございます。

虫歯

「虫歯<歯周病」ではない

ただこれは中高年で虫歯の数が減っていると言うわけではなく、中高年では全体の歯の喪失原因に対する歯周病のリスクが高くなることに起因しており虫歯が原因となる歯の喪失はどの年代でも多い傾向にあります。

虫歯

虫歯の原因

虫歯は世界で最も多い疾患として知られており、未治療の虫歯は多くの人に存在します。虫歯の原因は現在は特定の細菌によって引き起こされる感染症ではなく様々な細菌が関わりながら環境の変化によって引き起こされる疾患であると言われています。

虫歯の原因

【生態学的プラーク説】
歯の表面のプラーク(歯垢)の中には細菌が存在します。細菌は飲食物の中の糖分を摂取・分解して酸を出します。この酸により歯は溶かされます(脱灰)。人の唾液は、酸を緩衝して中性に近づけることで歯を守ります。また唾液は、カルシウムやリン酸を含んでおり、これらが脱灰された歯を修復(再石灰化)します。

糖分の摂取が頻繁で、酸の緩衝や再石灰化が間に合わずに脱灰された状態が続くと、その部分はそのうち崩壊することとなります。これが虫歯です。つまり虫歯の予防においては単に歯磨きをするといったことではなく細菌、食生活、宿主要因といった生物医学的原因とそれらを取り巻く社会環境、生活環境の重要性が認識されるべきなのです。

治療を繰り返さないために

虫歯リスクを知らず、ただなんとなく治療を繰り返さない為に

これらの認識無しに、ただ単に虫歯になったところの治療を受けるといったことを繰り返すと、結果的に虫歯の予防ができないだけで無く、再発と再治療またその繰り返しによって歯の喪失を招くことにつながってしまいます。

治療を繰り返さない為に

当院での治療のやり方

当院ではすべての初診の患者様に唾液検査を含めた全体的な口腔内の検査をお勧めすることにより、食生活、口腔内細菌、宿主要因それぞれの把握とそれに対する改善案を提示することで効果的な虫歯の予防に努めています。

しかし、一度虫歯により崩壊した歯質は、再石灰化等により自然に回復することはありません。また虫歯は極めて罹患率が高く、多くの人が生涯のうちに一度はかかる疾患です。痛みを伴い、自然治癒をしないため治療が必要になります。しかし歯科治療自体が虫歯のリスクとなってしまうことも知っておく必要があります。虫歯の治療は、崩壊した歯質を歯科材料で置き換えるのが主な方法であり、元の健全な歯に回復するわけではありません。

そのため不適切な詰め物、被せ物はブラッシングによるプラークの除去が難しい虫歯の好発部位となり得ます。
当院ではそれぞれの患者様にとって最適な治療の提供のため保険外治療をお勧めしており、一人一人の患者様にしっかりと時間を確保し治療を行っている。詰め物や被せ物の素材についてはそれぞれ利点欠点がある為それらを患者様に情報として提供し、適切な理解を得た上で選択していただいている。またそのためのコミュニケーションを取れる様適切な診療時間を確保できることも当院の診療スタイルの特徴です。

歯を失った後の治療法

歯を失った後の治療として「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」があるがそれぞれ利点欠点が存在します。

入れ歯

入れ歯とは

入れ歯とは、歯がなくなったところの、機能を補うために入れるもので、義歯のことです。取り外しを行う必要があります。

利点
手術等の外科処置が不要な場合が多いため、治療期間が比較的短い。
また、様々な欠損に対応できる。
欠点
・取り外し式である
・残存歯に負担がかかる
・天然歯と比較すると咀嚼効率が低い
などがあげられます。
また、残存歯にクラスプ(バネ)をかける必要があり審美的に劣る場合があり、異物感があり痛みが出ることもある為調整が必要です。

ブリッジ

ブリッジとは

ブリッジとは、主に失った歯の本数が少ない場合に用いられる治療方法のことで、欠損した箇所の両隣に残っている歯を削って土台を作り、橋を架けるように人工歯(ブリッジ)を被せます。

利点
・治療期間が比較的短い
・固定式のため異物感が比較的少ない
・手術等の外科処置が不要な場合が多い
欠点
両隣在歯を歯を削る必要があり、欠損の状態によっては適応できない場合がある。

インプラント

インプラントとは

インプラント治療とは、歯を失った箇所に人工の歯(インプラント)を埋める治療法のことで、ブリッジとは異なり健康な歯を削ることがありません。また、天然歯と同等に強く噛むことが可能です。

利点
・異物感が少なく咀嚼効率に優れる
・周囲の歯に対する侵襲や負担がない
・審美的に優れる
・様々な欠損に対応できる
欠点
・手術などの外科処置が必要
・治療期間が長い場合がある
また、外科処置を伴う為一部の持病をお持ちの方は受けられない場合がある。

結局どの治療法がいいのか?

それぞれ利点欠点がある為全ての患者様や症例にとってベストな治療方法と言うものは存在しませんが、きちんと患者様に情報提供を行い納得していただいた上で患者様自身の最も望む治療を提供することが大事です。

しかし、先に述べた様に歯科治療自体が虫歯のリスクとなり得る可能性を考えると周囲の歯の不必要な侵襲、負担をなくすことが可能であるインプラント治療の恩恵は非常に大きいです。

またインプラント治療と入れ歯の治療を組み合わせ、お互いの利点欠点を補い治療費の負担を少なくすることも可能な為様々な患者様に対してより良い治療方法の提示が可能です。

歯を失ってお困りの方へ

まずはご相談ください

豊富な経験・知識を持つ補綴のプロフェッショナルの歯科医師が診療にあたりますので、難症例の方や他院で治療が難しいと言われた方も、 ぜひあきらめずに一度ご相談ください。

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